2007/11/18 MiniJack 998 Challenge 2007-2008 第1戦  C.S.C.R.T ミカエル・D・クーガー 6位入賞!

車輌性能に差が無いワンメイクのレースで勝つためには予選が特に大事である。
このことは、ベテランのミカエル・D・クーガー選手もよく解っていて「もうチョッと行けると思ったんだけどナァ、車に慣れてきた頃に予選が終わっちゃったよ」と少し落ち込んでいたが、「いや、やっぱり踏み切れていないね!決勝はもっともっと踏めるよ!」と気持ちをすぐに切り替えていた。

車輌の方には調子が良いのと、本人が初めて乗って慣れてきたということもあり、決勝もこのままのセッティングで走ることとなった。

そして午後、いよいよ決勝スタートである。

緊張高まる中シグナルブラックアウト!各車全開のまま一斉に第1コーナーへと飛び込んでいく。
まさにミニのダンゴ状態!このホールショット争奪戦の中、恒例になってしまった接触が発生!ナンとP.Pの高木選手と4番手スタートの福田選手が接触し高木選手は5番手で何とかリカバリーした。

ミカエル・D・クーガー選手は無難にスタートを決めて、心配された接触も無く1週目を終え帰ってきたときには順位を1つ上げていた。

しかし、決勝の彼は素晴らしいパフォーマンスを発揮した。バックストレートエンドでスリップストリームから、そして立体交差後の最終コーナーでバンバン前車のインに飛び込んでいく。まさに「踏み切って」いた。

そして、レースが半分過ぎた頃には、順位はすでにシングル番手に入っていた。
一方トップ争いはなんと予選10番手から、これまた怒涛の追い上げでA.Fアラサキ 998 の アラサキ選手がBGレーシングホワイトボンバーの福田選手、ブリティッシュMクラブAHMの三宅選手らとせりあっていた。

7週目にクーガー選手は立体交差の出口で4輪とも完全にダートへ飛び出してしまうアクシデントに!しかし、順位を落とさずに全開のままコースに復帰する!完全に往年の走りを取り戻してラップを重ねる!気が付くとトップ集団の一角に食いこんでいた。

このまま一気にトップへ!の思いはさすがに届かなかったが、見事に6位入賞にてフィニッシュラインを通過し32ポイントを獲得した。


そして、シリーズ第1戦優勝は唯一 1'52秒台のファステストラップをたたき出す追い上げで激しいトップ争いを制したアラサキ選手が手に入れ、37ポイントを獲得した。

ミカエル・D・クーガー選手は予選こそ奮わなかったものの決勝で出したタイムは 1'53.097で、これは全体のトップタイムから0.244秒差の好タイムで本当に一踏みの差でしかなかった。次回第2戦に向け、十分に期待できる結果を残した。

今後とも彼の走りに注目しよう。
text & phot : Y-Moriwaki  Copyright(c) : H.K First Engineering Co.,Ltd. All Right Reserved. 2007