2008/6/15 MiniJack MOTO クラス H.K FIRST BDH 初出走!

ついに今年のMini Jackで 「 H.K FIRST BDH 」 がデビューすることが出来ました。

昨年は、エンジントラブルの為に本戦で1度も走ることが出来ず、非常に残念な結果となってしまったが、あれから1年


エンジンはトラブル箇所と各部の手直しをして組み直し、ギア比も変更して再びMOTOクラスに挑戦した。

多くのギャラリーが見つめる中、予選開始前に暖気のためエンジンを始動、もちろん今年は快調にアイドリングを続けるBDH。

ギャラリーからは「おーっ」という声が、ナンでもないことなのだが、昨年がああいう結果だっただけに苦笑いをする高橋工場長。

フロントカウルを取付けて、出走準備が整ったところで、H.K FIRST代表の 国重 英雄 が乗り込む。

そして、ギアを1stに入れた時、ガクッと不自然にマシンが動きエンジンが止まった。何度か試した後に、コクピットの国重から「クラッチが切れん」との言葉が!一気に緊張がはしり、大急ぎでフロントカウルを外した。

クラッチを点検すると、レリーズシリンダーとクラッチホースの間からフルードが漏れている!他の箇所を点検しながら高橋が「10mmのスパナ!」と叫ぶ。工具箱に走って急いで探すが、ミリの工具が見当たらない!「10mm無いけぇ、これで!」と叫んで一番小さいモンキーレンチを手渡した後、ブレーキフルードをもって駆け寄る。

時間にしておそらく数十秒だろうか?原因も解り簡単なことだったが、昨年の事があるだけに心拍数は随分上がった。
クラッチは無事に切れるようになり、急いでフロントカウルを取付けた。

ドライバーの国重は、こちらとは裏腹にあわてた様子も無く、高橋と短い言葉を交わした後、多くの視線を背に受けてゆっくりとピットロードへと出て行った。
ホームストレートを駆け抜ける#123 H.K FIST BDH 。徐々にエンジン回転音が高回転特有の硬質な物になっていく。

しかし、Lapタイムはまだまだ出ていないのに、数週を回ったところでピットロードへと戻って来た。
マシンから降りずに 「上は良いんだけど6千から下が回らない」 と伝えた。

ここで、高橋はキャブのジェットセッティングをわずかに変更することにした。

再びコースに戻っていった #123 H.K FIST BDH は中回転域のレスポンスが格段によくなってコーナリングが安定していた。

そのまま、バックストレートに入りスロットルを全開にするが
、今度は高回転域の吹けが悪くトップスピードが出ない。

ホームストレートで見ている我々にも、それははっきりと分かる物だった。

だが、セッティングを変える時間はすでに無く、このまま予選は終了した。

結果は、2分を切ることが出来ずに4番グリッドとなった。

他のチームもセッティングに苦しむ中、抜群の安定感を見せた #112 クーパーズレジェンドモンスターの合田選手が P.Pを獲得した。

phot & text : Y-Moriwaki  Copyright(c) : H.K First Engineering Co.,Ltd. All Right Reserved.