2008/6/15 MiniJack MOTO クラス H.K FIRST BDH 初出走!

予選時のマシンの状態を踏まえて、決勝を走るセッティングを話し合った。
キャブのセッティングを元に戻すのか?其れとも更に変えて賭けに出るか?

考えて、元に戻すことを選択した。「まぁ、上が回るんじゃけぇ今日はこいつの音を聞いてもらおうやぁ!」

さらに、路面温度とのマッチングの問題か、特にリアのグリップが極端に悪いと言うことで、リアタイヤをAVONからDUNLOPスリックに替えて、車高を調整した。

そして、決勝レースを向かえた。フォーメーションラップ中に各車ともマシンを左右に振ってタイヤを暖めている、熱が入らないとグリップしない。スリックタイヤと
はそういう物だ。

全車スターティンググリッドにつき、シグナルグリーンからブラックアウト!

#112 合田選手を筆頭にモンスターマシン達が猛然と加速していく!#123 H.K FIRST BDH の国重は慎重なスタートで4位のまま第1コ-ナーを抜けていった。

続く第2コーナー出口で2番手争いの#2 VTECレーシングBMSC 倉本選手と#72 ナリタレーシングミニ 田村選手がスピン!両車とも直ぐにコースに復帰したが、この間に#123 国重 が2番手に上がった。

2週目に入り昨年の覇者#112 クーパーレジェンドモンスターの合田選手が、早くも後続を突き放し始めている。2番手以降 #123 H.K FIRST BDH 、#2 VTECレーシングBMSC 倉本選手、#62 DFRレーシング 成行選手と続く。

ストレートでは1万回転オーバーの素晴らしいエグゾーストノートを響かせる#123 H.K FIRST BDH 国重 だが、パーシャルを多用するコーナーではバラバラと吹け上がらずタイムも伸びてこない。

#2 VTECレーシングBMSC 倉本選手に喰い付かれる苦しい展開になり、暫くは抑えて走っていた国重だったが、レース中盤にとうとうレッドマンコーナーで先行を許した。

そのままジリジリと差を広げられていく #123 H.K FIRST BDH 国重。

「今日は、このまま何とか3位で表彰台に上がれれば」と皆が思い始めていたレース終盤。

#123 H.K FIRST BDH 国重 のLap タイムが急に上がり始めた!

初めてのレースディスタンスで、ドライバーが慣れてきたのか?温まったタイヤがようやく仕事を始めたのか?明らかにコーナリング速度が上がっている。

コーナー速度が上がっているためにスロットルも多く開けられる、必然的に中速域のエンジンの吹けも多少は良くなってストレート速度も伸びる。

そして、先行を許した#2 VTECレーシングBMSC 倉本選手を逆に今度は、テール・トゥ・ノーズで追いかける展開になった。

迎えた8週目のダブルヘアピン入口から#2 VTECレーシングの後にピッタリと付いたまま、マイクナイトコーナーでインを差し、ついに抜き返した!

予選を7秒以上も上まわるタイムで、そのまま最終ラップまで引き離し、2位でチェッカーを受けた


今回は2位表彰台の結果も付いてきたが、この車の走る姿を見せる事ができ、往年のままのエグゾーストノートを聞かせる事ができたのが何よりも良かった。

しかし、まだまだこれからである。

今回出走していないライバル達も多くいる。

もっと完成度を高めて、さらに良い走りを見せられる様に努力して行かなければならない。


P.S レース終了後に、応援いただいた沢山のお客様と、この車の素性を知っておられる多くの方達からの激励と賛辞をいただきました。
   この場を借りてお礼を申し上げます。

   ありがとうございました。

phot & text : Y-Moriwaki  Copyright(c) : H.K First Engineering Co.,Ltd. All Right Reserved.