2008/2/17 MiniJack 998 Challenge 2007-2008 第2戦

ミカエル・D・クーガー選手は3列目のグリッドを獲得し期待が高まる中、午後の決勝をむかえる事となった。

ところが、各車がダミーグリッドに整列し始めた頃、急に雲行きが怪しくなってきた。つい先程まで出ていた太陽はすっかり見えなくなり、空は真っ暗になってしまった。

とうとう雪が降り出し、フォーメーションラップに入ったときには路面は白くなり始めていた。

しかし、ミカエル・D・クーガー選手はウエット等のスリッピーな路面コンディションも得意であるので、我々はさほど心配していなかった。むしろ期待が大きくなったぐらいである。

そして、フォーメーションラップを終えスターティングシグナルが点灯した。

本格的に振りだした雪は風を伴い徐々に勢いを増していく。我々も眼を細め、手で降りしきる雪をさえぎりながら見守る。そんな中のスタートだった。

ミカエル・D・クーガー選手のスタートは余り良くなく、上位3台に1コーナーまでに少し差を開けられることになった。

そして、魔の瞬間が訪れる。

全車全開で駆け抜けていく中、3コーナー入口で2番手争いをしていた#42 BKMブランズハッチミニ の山本選手が単独スピン。真横になってコース真ん中に止まってしまった。

これに慌てた#81 BGレーシング イエローキャブの高橋選手がアクセルオフからコース外側へ単独スピン。

この高橋ミニの外側後方を全開で走っていたミカエル・D・クーガー選手はこれを避けきれずに激しく接触!コース外側の狭いグラベルをスピンしながら突っ切ってクラッシュパッドへ側面から衝突!

さらにこのアクシデントを避けるために#8 ペパーミント エイトボールミニの茶谷選手もコースアウト!

マシンにダメージを負った ミカエル・D・クーガー選手はここでレースを終えることとなってしまったが、幸いに怪我はなかった。

その後レースは3周過ぎに赤旗で中断となり、そのままの順位で終了となった。

この結果、ミカエル・D・クーガー選手はポイント獲得ならずランキング14位に後退し、チャンピオン争いもほぼ絶望的となった。

ドライバーの調子が毎戦上向いて来ていただけに非常に残念な結果になってしまったが、これもレースである。

しかし、最終戦ではぜひリベンジを果たしてティーム皆の溜飲を下げてもらいたい。

頑張れ!ミカエル・D・クーガー!
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