2008/6/15 MiniJack 998 Challenge 2007-2008 最終戦

いよいよシーズン最終戦のレースが始まった。6列目12番グリッドからミカエル・D・クーガー選手の決勝スタート!

各車大きな接触も無く、ミカエル選手も順調なすべり出しで1台かわして11番手でオープニングラップのコントロールラインを通過した。

トップはP.Pスタートの#12 浜野選手が頭一つ抜け出し、2番手に#103 山口選手が続く、1台挟んで4番手争いで#84 福田選手と#49 新崎選手が激しく競っている!

事実上この4位争いの2台がシリーズチャンピオン争いで、わずか2ポイント差で走行順位と同じく福田選手がリードしている。

2番手以下、ミカエル・D・クーガー選手も含め、ほぼ全車テール・トゥ・ノーズ、サイド・バイ・サイドでのインの奪い合い!まさに大激戦を繰り広げている。

そんな混戦の中、ミカエル・D・クーガー選手は毎ラップごとに順位を上げていく!予選こそ奮わなかったものの、決勝では非常にキレのある走りを見せていた。

序盤3週を終えた時点で一時3位を走行していた#30 高木選手のリタイヤもありすでにシングル番手に順位を上げ、さらに上位を狙う好走をみせていた。

トップ争いは、余裕で逃げ切るかに思えた#12 浜野選手に#103 山口選手が徐々に追いつきつつある面白い展開となっていた。

8番手で、4週目最終コーナー全開で立ち上がってくる#23 H.K FIRST 998 ミカエル選手。前走車に喰らい付いたまま、マシンはアウト側縁石をまたいでコース外側ギリギリ一杯にコントロールされている。

ホームストレートに入り、バンパーが当たりそうなスリップストリームから前走車を抜き去るべく素早く右にマシンをふった、その時だった。

加速することをやめ、力なく失速していく#23 H.K FIRST 998。

そのままスローダウンして、とうとうホームストレート外のグリーンにマシンを止めるミカエル選手。

点火系のメカニカルトラブルだった。なんと痛恨の連続リタイヤになってしまった。

一方、レースの方は#103 PROUD Racing Miniの山口選手が、#12 ハヤシタイヤレーシング998の浜野選手を0.640秒差でかわして勝利した。

注目のシリーズチャンピオン争いは、#84 BGレーシングホワイトボンバーの福田選手と#49 A.F.アラサキの新崎選手が、互いに一歩も引かず、途中接触もあった激しいバトルを制して3位チェッカーを受けた福田選手が、その栄冠を手に入れた。

シリーズチャンピオンに輝いた福田選手はシリーズ中優勝こそ無かったものの、全戦で表彰台に上がり確実にポイントを集めた。

我々H.K FIRSTは、良いパフォーマンスを部分的に見せることが出来たが、結果的には3戦中2戦リタイアという、ティームとしてその力を最大限に発揮することが出来なかったことが悔やまれる結果となってしまった。

しかし、次のシリーズ戦は今年中に開幕する。

志高くシリーズチャンピオンに向かって我々と ミカエル・D・クーガーは再びチャレンジを始める!

phot & text : Y-Moriwaki  Copyright(c) : H.K First Engineering Co.,Ltd. All Right Reserved.