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予選を終えたミカエル選手の話では、「エンジンパワーが全然無いよ。前の車のスリップに入っても置いていかれてしまう。」との事だった。 すぐさまプラグを外してみるが、焼けはそんなに悪くない。空吹かしでも異常は見られないし、点火タイミングもあっている。 水温も油圧もO.Kなのに・・・?マフラーを替えただけでこんなに悪くなる物なのか?もしかして、エンジン本体なのか・・・? もっとジタバタしたかったが、我々に出来ることは非常に限られていました。 ドライバーには非常に申し訳ないが、このまま、だましだまし、乗ってもらうしか無かった。 レース経験が豊富なミカエル選手は、こういう事が起こっても冷静で居てくれる。 我々の話を聞いてくれて、自分がどうすればいいのかを理解し、実行してくれる。 とても頼りになるドライバーなのだ。 それだけに、今年こそは!と色々やってきたのに ・・・。非常に悔しさが込み上げてきた。 |
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しかし、そんな我々の思いとは関係なく決勝の時間がやってきた。 スタート直後の1コーナーで多重クラッシュが起こった、17番手スタートのミカエル選手はこれに巻き込まれること無く無事に通過していった。 2週目に入り P.Pの #71吉田選手を先頭に続々とホームストレートに帰って来た。 |
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いつもの様に一台ずつ順位を数えるが、ミカエル選手の順位が下がっている! ラップタイムもなんと予選の3〜4秒落ちで、ストレートも全然車速が伸びていない! これは、もうマフラーがどうとか、燃調がどうとか言う問題では無い。 その後も必死で後続をブロックし、我慢の走りを続けるが、ラップタイムが上がらない。 そのまま順位をジリジリと下げていく #23 ミカエル選手。 結局25番手でレース終了となってしまった。 後日、エンジンをバラして診ると、2番と3番の間のガスケットが抜けしまっていた。 次戦までには、エンジンを新に作り、もう一度セッティングし直して、万全の状態で持ってくるぞ! そして、トップめざして共に頑張ろう!ミカエル・ドミニコ・クーガー! |
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phot & text : Y-Moriwaki Copyright(c) : H.K First Engineering Co.,Ltd. All Right Reserved.
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