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予選を終えたミカエル選手は厳しい表情だった。 「エンジンが回らないんだよね、前回は、すごく気持ちよく走ってくれたのに、どうしちゃったんだろう・・・」 「・・・」。ここまできて、我々にできることは少なかったが、各部を再チェックしてキャブの仕様を若干変えてみたりした。 しかし、これといって異常は見つからなかった。つまり原因が判らないのだ。 そのまま決勝を迎えた。あとは、ミカエル選手の技量に頼るのみだ。 ミカエル選手をコースに送り出したあとにグランドスタンド奥の山の上に行ってみた。1番奥のコーナーから上りの山際以外は、ほとんどコースが見える場所だ。 決勝スタート!全車もつれる様にして1コーナーに飛び込んでいく! 目を凝らして順位を数えた。ミカエル選手は良いスタートで、1コーナーを抜けたときには順位を1つ上げて8番手に上がっていたが、全車ダンゴ状態でオープニングラップを回っていった。 |
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最終コーナーを立ち上がり先頭の#30 高木選手が2週目に入っていく。もうすでに後続との距離を広げつつある。2番手争いは、#87 BGレーシング福田選手、#49 A・Fアラサキ 新崎選手が激しいバトルを繰広げていた。 #23 ミカエル選手は、いつものキレがまだ見られない。上位をうかがうと言うよりも順位を下げないのがやっとのように見えた。 レースはこのまま中盤に入りトップは#30 高木選手の独走状態に!そして、2位争いは#56 グリーンユニッツレジスターの平野選手が加わって混戦になっていた。 |
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思うように走らないマシンで、#23 ミカエル選手には非常に苦しいレース展開となっていた。各コーナーで後続をブロックし苦しい立ち上がりを我慢する。 が、それでも前走車に詰め寄り、わずかな隙を突いて少しづつ順位を上げていく。 レース終盤にはついに表彰圏内の6位まで上がってきた。 しかし、5番手まではすでに届く差ではなくなっていた。このまま後続の激しいプッシュを抑えきって見事6位入賞を果たした。 優勝は前戦に続くポールトゥウィンで#30 高木選手がブッちぎった。 この結果ミカエル選手はランキング5位にやや後退してしまったが、次はいよいよMini Jack本大会での最終戦! エントリー台数も劇的に増えることが予想されるので、上位獲得ポイントも多くなる。 我々の速さをもっと増して、一緒に表彰台の真ん中をめざそう!ガンバレ!ミカエル・ドミニコ・クーガー! |
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phot & text : Y-Moriwaki Copyright(c) : H.K First Engineering Co.,Ltd. All Right Reserved.
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